キャンピングカー ハブボルトの全交換

当店はキャンピングカーの買取専門店です。28年間におよぶ大型特殊車両の業者間取引や43年前に個人として名古屋陸運局おいて初めて改造申請をおこなった実績から、ここ最近のキャブコンの横転事故、タイヤバースト、ハブボルト折れが、あまりにも多いことはとても悲しく思います。

現在、なぜ、こういった事故が起きる状況が起きているのか、ズバリ言いましょう。3つあります。まず一つはインターネットによる販売手法です。でもインターネットがなければ、折れて事故が起きてもばれなかったということもあります。どちらにしてもインターネットによる良し悪しの功罪があることは間違いありません。

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まず、ヤフオクですね。ノークレームという伝家の宝刀を利用して、個人のふりをして業者がキャンピングカーをノークレームで売買する、写真で細かな傷を説明すれば、なんと親切な人だと思いこみますからね。しかし、小さな傷を説明しても、大きな瑕疵は隠して売る、そんな「倫理」に反するケースがキャンピングカーだけではなく、すべての自動車販売が一部のヤフオクでおこなわれています。昨年は距離戻しで逮捕されましたが、それは氷山の一角です。事実、買取でそういったお車を常に買取りしています。先日もヤフオクで買われたお客様のキャンピングカーを買取しましたが、元はレンタカーで、車両履歴が騙され、隠されていました。

また事故車ではないが、事故車と評価されてもまったく文句は言えない状況の車が、ノークレームで取引されています。自動車は命にかかわる物品の取引です。実は、プロの世界では、クレームはある一定期間可能になっています。自動車は乗ってみないとわからないからです。それを素人の方々が、ノークレームで取引をなされているのがネット取引の現状でしょう。事故車だけでなく、冠水車も巧妙に取引がなされています。

車軸に負担がかかっているキャンピングカー

ハブボルトの全交換  空飛ぶタイヤ

キャンピングカーのハブボルト折れ、バースト事故は、常時積載状態が大きく起因します。積載重量は、単純に積み込まれている分だけが、タイヤ、車軸、道路に負担をかける、そう思われている方が、プロでもほとんどです。実は、そうではありません。国土交通省の実験では、橋などの床板に積載量は、軸重量に対して12乗に比例していくのです。

  

車両重量が床板に与える影響度合は、「1トン」増えれば単に「1トン分」増える、そういうわけではないのです。車両制限令で定める上限の軸重(左右一対のタイヤにかかる重量)は「10トン」ですが、例えば、過積載により「2トン」超過し「12トン」となった場合は、「10トン車およそ9台分」つまり「90トン」の負担がかかるのです。「10トン」超過し「20トン」になった場合は、「10トン車およそ4000台分」つまり「4万トン」の負担が道路にかかるといわれています。「軸重の約12乗に比例」する負担とはこういったことです。

わかりやすく言えば、人間の体に、本来、異物侵入はありません。しかし、極端に細い針などは、荷重がかかることによって、体内に侵入していきます。これが注射針の原理です。

ですから、キャンピングカーも、実は、わずかな積載量の増加であっても、軸重、路面、もちろんタイヤにも想像を絶する負担増加になっていくのです。これは、タイヤの接地面積が、はがき一枚分、つまり極端に狭いから起きる、特異な現象なのです。

http://www.e-nexco.co.jp 

国土交通局  道路局通達

上記の国土交通省の通達、東日本NEXCOのデーターをみれば、積載量が増加することで、どれだけ、路面だけでなく、タイヤや車軸にも負担が増加するかがわかると思います。路面に負担があるということは、当然タイヤ、車軸にも想像を絶する負担がかかるわけです。わずか50キロ、車軸に対しての設備増加が、12乗に比例して、橋などの路面に負担をかけていくのです。当然タイヤやハブボルトにも大きな力が加わるのです。しかし、悪質な過積載のトラックでも、走行距離の半分は空荷の時もあるのです。しかし、キャンピングカーは「常時フル積載の状態」であるのです。こういった環境におかれた車軸への補強は、特に慎重にされるべきなのです。

ハブボルトの全交換  空飛ぶタイヤ

全国の販売店が、全国のお客様に車を売ることができるようになったこと、そして多くの写真を見せることでお客様が安心して車を買うようになってしまったことです。ですから、ハブボルト交換歴、タイヤ交換などの見えない世界は、二の次になってしまっていることです。キャンピングカーは本来は現車を確認すべき代表車両ですし、整備記録が非常に重要な車なのです。写真で買うものではないのです。

そして、もう一点は、きちんと買取したり、下取りしたり、オークションで競り落としてから、整備してお客様に販売している正しい専門店と、そういったことを一切せず、整備した販売店の整備金額を上乗せした相場を、たんなる販売相場として勘違いをして販売していること、また知っていても、なんの整備もせずに、ただの上乗せだけをおこなって販売が横行していることが、現在のハブボルト折れ、タイヤバースト、横転事故につながっています。こういったことは、業界間でとうにわかっていることですが、だれも言わない、言えない、そういった環境が現在のキャンピングカー業界です。

かばうわけではありませんが、キャンピングカーのタイヤ交換、ハブボルト交換をまともに行えば、お店の運営はかなり苦しくなります。それなりに高額な整備費用がのしかかるからです。しかし、現実は、お客様にその負担は求められない、お客様はお客様で、電子レンジが作動するのか、ソーラーがついているのか、FFヒーターはついているか、そんな安全性とは違う方向を気にした車種選びをしている。それも現状でしょう。だから販売店も、命の部分をおろそかにしても、美観や架装装備の方を重要視する、それがキャンピングカー販売の現状です。

      

できる限り距離とは関係なく、年数で判断を

3つ目の理由 アライメントの不良

ハブボルトが折れるということは、当然プロの輸送業界でも起きています。それが映画、「空飛ぶタイヤ」です。プロの大型車両は、定期的にメンテナンスをおこない、そのメンテナンスをおこなっている最中、つまり整備作業中に運よくボルトが折れてしまうケースが多いのです。しかし、それでもハブボルトが一気に破断して走行中にタイヤだけが飛んでいき、反対車線に飛び込む事故は毎年起きています。

高速道路を走行すると、男性のトイレ内にはこの事故報告が常時、注意喚起のため告知されているのは皆さんもみることでしょう。重量車両特有の問題なのです。

しかし、キャンピングカーの場合、プロの流通業界が使用する車両ほど、頻繁に整備工場に車を入れません。ましてや、自分で冬季になるとスノータイヤに交換している方のブログがたくさんあるほどです。一定のトルクで締めることを知らずに勘でおこなっている方も一部にみえます。力いっぱい締めておけばよいと勘違いしている方も多いのです。またトルクのばらつきでもボルトは折れます。最低限トルクレンチは購入してください。

     

そういった車両が、中古車として市場に出てくるわけです。ですから、現在の事故は起きることが想定されている、わかっている、ババ抜き状況になっています。

タイヤがバーストしやすいこと、ハブボルトも折れること、それだけ大きな負担がかかっている理由は、キャンピングカーのような商用車がベースの車は、後輪、後軸がきれいな回転をしていないのです。俗にいうアライメントがとれていないのです。それが大きな理由です。3つ目の理由は、この記事で詳しく書いています。

           

たかがボルト交換 されどボルト交換

上記の写真は、ハブボルトの全交換をおこなったときの写真です。正直、ハブボルトの交換はどこのお店でも嫌がる仕事です。なぜなら、とても手間がかかるし、作業時間が読めないからです。ボルトをとるためには、あらゆるパーツをばらしブレーキなどもすべて分解する必要が絡んでくるからです。しかし、固着してなかなか取れないときもある。また、シャフトなどのシール交換も当然必要になります。ですから、なかなか行わない理由がここにあるのです。タイヤ交換の時に折れたから、仕方ないからやるか、そういった感じになるのは否めないことなのです。まともにやると、時間とコストがとてもかかる整備だからです。

しかし、どこかで誰かが、ある一定の距離や年数が経過すれば、もったいないという日本人の心は捨てさり、もったいなくても全交換、それをしてほしい部品なのです。それがトラックベースのキャブコンのキャンピングカーです。

    

タイヤバースト ハブボルト折れ
キャンピングカーのお店は、なにもせず高額な上乗せをして、トラブルがおきたら気持ちよく直す店と、何も言われなくても整備費用をきちんとかけてお客様の命をしっかり守る、2極の方向に大きく分かれています。これが一番の問題なのです。ですから皆さんの命を守るのは、最後はご自身です。

タイヤは、走っていなくても3年で全交換。ハブボルトもタイミングベルトと同じく、いつかは破断するものと考えて、定期的にもったいなくてもどこかで交換すべきなのです。

ハブボルトの全交換  空飛ぶタイヤ

キャンピングカーは、危機意識を持ち、手をかけ、そしてお金もかけ、そのうえではじめて、「キャンピングカーって本当にいいものだよ」と言えるようになると私たちは考えています。こういった手厳しい発言をし、批判され、嫌われても、皆様の命を守る責任が、先駆者であると考えています。

ハブボルトの全交換  空飛ぶタイヤ

新車で買って10年以上乗っている愛車なら、3年に一度のタイヤ交換と同じように、ハブボルトもどこかで交換することも考えてみましょう。安心して家族を乗せることができるキャンピングカーに、間違いなくなるはずですから。

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