キャンピングカーにトイレは必要なのか
今までのＣ２が左です、右は新型のＣ-４０２Ｃです。 THETFORDのトイレです。日本のキャンピングカーには、ほとんどこれがついています。TOTOとLIXILのどちらかが、キャンピングカー用のトイレを製作するようになる時が、日本のキャンピングカーが大変革するときである、ずっとそう思っています。まだまだずいぶん先でしょうね。
このふたつは多少加工が必要ですが、幅は同じ670です。ボディー自体が割れたときのために当然専門店であれば全交換もできます。
気圧の問題 ワンポイント
THETFORDのトイレは、用を済まされたとき、タンクへ落とし込むためにシャッターを開きますが、タンク内部とタンク外部に気圧差が無ければ、タンクへ水は、自然に流れ落ちます。が、万が一、その場所の外気圧が低くなっていて、タンク内部の気圧の方が、気圧が高い状態でシャッターを開けてしまうと、タンク内部の圧力が高いため、空気がいっきに外部へ吹き出ししてしまう、気圧差によりトラブル（体にかかる）を起こしてしまうケースがあります。ドライブに行って、山の上でこういったことが起きると厄介ですからね。ぜひ気をつけてください。
とにかく、使用後はシャッターの開閉は、トイレのフタを閉めた状態で行うように、壁に注意書きを張っておくことです。しかし子供さん連れの場合は、山間部へ行ったときは、使う前に外部からタンクを引き出して圧力差をなくしてあげておくことも方法です。エアー抜きの施行がなされている車両も一部にありますが、ないものがまだありますからね。
中古で買った場合 再生はどうしたら
通常は、スチームクリーナーでトイレルームをすべて熱殺菌をおこなえば、とても綺麗になります。また、フレッシュアップキットを利用して、便座とタンクをパーツ交換してしまえば、ほぼ新品として気持ちよく使えると思います。
まず、トイレは必要なのだろうか
８ナンバーを取得するには、天井高、調理設備、専有面積、車の最大安定傾斜角度、様々なルールがあります。トイレは８ナンバーの規定には、まったく関係ありません。４３年前に、名古屋陸運局で個人で初めて８ナンバーを通した経験を持つ、当店の代表に聞けば、キャンピングカーにトイレはあればあったでいいけれど、結局は年配の人で、なおかつ小便の利用に留まるよね。そう言い切ります。で、俺はいるけどね、と言われます。
そういった意見もありますが、私たち買取担当の立場からは、多くの車を見た経験でも、使ってないよね、というのが結果のデータ、現場の意見です。大型キャンピングカーの買取車両の多く、割合で言えば９５％以上の方は、まったく未使用でもあります。あればいいけど、実際にはほとんどのユーザーが使っていないというのが、あらゆるキャンピングカーを買取る、買取店の意見でもあります。
無論、キャンピングカーにはトイレは絶対必要だ、そういった意見もあるでしょう、また買取車両の一部には、徹底的に利用された、ハードな車がないわけではありません。(笑) また、釣りや仕事の待機場所としてキャンピングカーを利用する方にとっては、トイレは絶対に必要だ、そういった需要も、ご意見も当然あるでしょう。
トイレが一番欲しいのは就寝時でしょう。キャンピングカーで一番多く利用されていた道の駅は昨今、夜間の停泊が嫌われています。ですから多くのキャンパーは、深夜に移動し、SAで停泊して朝早く起きて目的地に向かう。そういった移動方法をとられる方が、昨今、非常に増えているように感じます。高速SA、PAのトイレは非常に綺麗ですからね。しかし、夜間や雨の日もありますからね。SAの停泊も、大型車が小型車スペースを占有する、キャンピングカーが大型車スペースを占有するなど、いろいろな問題が起きており、大変革の時代に来ているようです。
ハイエースベースでは１００％
トイレは使われていない、使えないのが現状
キャンピングカーにとって、トイレ問題はどうなのか。結論を言えば、トイレは誰でも欲しいものでしょう。あったらよいには決まっています。また絶対に欲しい時がいつかは来ます。
結局、今の日本は処理ができない
今の日本のSA、PAでは片づけができない、しにくい、それが現状でしょう。それが搭載された車種であっても、実際には使わない理由だと思います。使ったとしても前述のせいぜい小便の利用に留まるということだと思います。
特にマンション住まいの方は処理が難しいこともあります。またSAエリアなどで、トイレタンクを持ち運んで処理していたら、それこそ白い目で見られてしまうでしょう。それと、本格的に使い始めると、狭いキャンパーが消臭剤、独特の臭いが染みつくことになります。昨今、密閉式のトイレも、空気がうまく抜けば良いのですが、それなりの体積のものをどう処理するのか、また普通にごみ箱に捨てていくのもいずれは社会問題にもなるでしょう。
だからあってもなかなか気が引けて使わない、使えない、結論はそういうことです。それが「日本の」キャンピングカーのトイレ、また道路環境、利用環境ではないでしょうか。ですから面白いもので、１０００万を超える高級キャンパーでも、ほとんどの方が未使用の方が多いです。輸入車は、絶対にトイレが必要な環境の国で作られていますからね。またカセットタンクの汚水処理がガソリンスタンドなどでも受けてくれます。しかし、日本はそういった環境がまだまだなこともあります。
ポータブル型トイレは、積んでおけば便利だし、フルに使用しても売るときは、新品に入替えておけば、使っていたことの形跡すら、綺麗に消すことができます。そういったすぐれもののトイレであることはお伝えしておきますが、現実はハイエースでもマルチスペースがない車はなかなか使えませんね。
だから、上記のハイエースのトイレらは、全て未使用、まったく使われていません。ハイエースクラスは、スーパーロングでも、まず載せていても使わないでしょう。実際には、恥ずかしくて使えないですね。家族であっても、見られることや臭いを嫌うからでしょう。使用後に密封できる形式のトイレを搭載してもまず使えない、使わないですね。当然使う方もいますよ、でも圧倒的に多くの方が、緊急時に、万が一の時に使えたらいいと考えてみえる程度、保険のようです。
それらはキャブコンの昨今の流れ、相場にも影響しています。
カムロードのキャブコンも、トイレやシャワーなどが充実した、バンテックジル、アネックスリバティがキャブコンではもっとも作りがよく、我々買取店は高値をつけてきました。しかし現実は、トイレやシャワーがなくても、それと同等の高値がつくのは、ナッツのクレアです。ハイパーエボリューションの素早いサブバッテリーへの充電システムが、トイレと同等の評価を受けているからでもあるでしょう。ある意味、トイレとバッテリー性能が同等の人気があると思われます。
トイレ対策はどうすれば
子供さんのためには、アマゾンで１０００円程度で売っている携帯トイレキットをしっかり積んでおけばよいと思います。日本は「海外とは大きく違う、キャンピングライフ」です。海外ではいとも簡単にトイレのカセットタンクの処理、水洗いができる場所がありますが、日本はまだまだ限られます。一戸建てならいいですが、マンションなどでカセットトイレを駐車場から宅内に運んでいるのを見られたら、他の住民の方にドン引きされますよね。またパッキングタイプの汚物をサービスエリアや道の駅のゴミ箱にほかっていくケースも増えており、一部では問題になっています。実際、我々も買取車両で徹底的に使い込まれたトイレのパーツの清掃は、それなりの覚悟と場所が必要です。使用したブラシや手袋、エプロンなどは、全て使い捨てにしています。また専用の下水処理のスペースや汚水桝ハッチを設置しています。ですから一般のご家庭でタンクの清掃はそれなりの設備がないとなかなか難しいでしょう。
一番大切なことは
キャンピングカーを知り尽くした我々から言えば、次のサービスエリアでトイレ休憩しよう、次の道の駅で休憩しようね、そういったゆとり計画をもった旅が、横転事故や居眠り事故もあわせて防ぐでしょう。トイレが充実していない場所でのキャンプ場であっても、就寝前に万が一のトイレ場所を想定しておくのも、運転者として大切です。そういったことを想定したキャンピングライフをしておけば、多くのキャンピングカーを買取る買取屋の意見は、トイレは絶対的に必要はない。なかなか使えない、だから使わない、それが２０２３年時点の結論です。海外同様、汚水処理の場所がふんだんにできれば、この記事は当然、書き直すことになると思います。
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キャンピングカーライターさんへお願い
昨今、キャンピングライターさんがばれないと思われるのでしょうか、著作権侵害、つまりパクリをおこなわれます。大変残念ですが、個人、企業さん二名を刑事告訴させて頂き、書類送検をさせて頂きました。
さまざまな記事は私たちの経験から書かせていただいておるもので、警察対応では、ばれないと思った、そう言われます。無断転載、無断引用は重大な犯罪になります。著作権の侵害はおこなわないようにしてください。
