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キャンピングカー買取専門店 キャンパーハウス 名古屋、横浜を拠点に、全国どこでも無料出張査定

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キャンピングカー

足回り補強は慎重に


足回り強化をなさる理由は、車体のふらつきが理由です。しかし、高速でキャンピングカーが「ふらつく」、それは、これ以上速度を出すな、横風受けてるから気を付けてくださいよ、というわかりやすい、ベース車両がだす「兆候、つまりサイン」です。ですから、足回りの強化はともすればその大切なサインを初期段階に、うち消してしまうことになりかねません、それが慎重にという、おおきな理由です。2023年、5月、ゴールウィーク中に、キャンピングカーの横転事故が複数個所でおきました。巡航速度が高まることで、最新型や安定走行をうたう車でも横転は起きてしまいます。

ですから、最初に言っておきますが、俺は70キロ走行が基本だ、私は80キロ以上は出さないよ。車体総重量が目いっぱいの車と考えて、車間距離は十分にとる、そういった方は、固めてもなにも問題ないと思います。

本題に戻りますが、実は足回りを強化することで、安定したという錯覚に一時的にとらわれます。しかし一定の許容範囲を超えた後は、今度はいっきに耐えられなくなります。我々はあらゆるキャンピングカーに乗りますが、足回りを固めた車は安定して走ります。ただ、一定以上の横風を受けた時は、いっきに横に振られ、車線内で突如動きます。(関連ブログ)早い段階から注意喚起を受けるのと、いっきに知るのとどちらが良いか、そういったことです。

キャンピングカーは、基本はノーマルのまま、ビルダーが製作した初期状態の方が安全です。

やじろべえで例えればわかりやすいと思いますが、入力がはいればバランスをとるためにやじろべえは揺れます、そして徐々に揺れが弱まり納まります。揺れは入力を分散させ、納まるようにしてくれます。キャンピングカーの場合、その揺れがわかることが大切なのです。それは、揺れることでブレーキ操作が行なえるからです。横風という入力がはいれば、まずブレーキ操作をおこない、そのうえでハンドルをしっかり持つ、これが、横風対策の基本です。基本ですし、横風対策は、ブレーキとハンドル固定、これしか対応はありません。これを自動的に行うことをクロスウインドウアシストといい、一部輸入車についています。

もし、やじろべえのように、動かないように突っ張りをかませば、入力が入った瞬間、力の逃げがどこにもいけないために支点から外れ、落下します。車線内で車がいっきに動くことはそういった原理とほぼ同じですし、それを超えると横転します。

毎年、大型台風で、大型車両が高速道路上で横転する事故が起きていることは、あまり知られていません。足回りの強い大型車両でも許容を超えるといっきに横転します。

大型の横転事故  4トンの横転事故


シングルだから、ダブルタイヤだから大丈夫と、うそぶく販売店がありますが、キャンピングカーのシャーシ性能とは比べもにならない、高強度の骨格、強靭な足まわりの中型、大型トラックでも、強風下や急ハンドルでは、いとも簡単に横転します。これから説明しますが、キャンピングカーは構造上、大型車両より横転しやすい車なのです。


    キャンピングカー 横転事故 足回り補強 サスペンション強化


当店の代表は、43年前に名古屋陸運局で個人で初めて88ナンバーを取得しているキャンピングカー改造申請の先駆者です。そして平成7年より古物商として大型特殊自動車の業者取引をおこなっております。またキャンピングカーのメンテのために、全スタッフは建築に関する国家資格、設計、施工、査定資格はすべてのメンバーが大型車査定士も保有しています。

実は住宅も地震対策で、やたらめったら筋交いを入れてがちがちに強度を増したメーカーが過去にありました。しかし、成長していくと柔軟性の方が必要なことが研究でわかり、現在は吸収するサスペンション型に変更し、大手メーカーになっています。現在はすべての住宅メーカーが分散型、柔軟型です。キャンピングカーの足回りの強化も、「もろ刃の剣」と考えたほうが良いのです。また、安定性と安全性はまったく別物なのです。


我々は仕事上、趣味上数多くの外車に乗っていますが、初心者オーナーがフェラーリやランボルギーニでスピン事故、高速で事故をおこすのは、強化された足回りで普通の車よりカーブが安定してまわれる「錯覚の安心感」から運転なされ、許容範囲を超えたとき、今度はいっきにボディコントロールができなくなることから事故が起きます。ですからキャブコンの「ふらつき」はスピード落としてくださいよ、横風が吹いていますよといった、その車が持つ限界点を、早い段階から親切に教えてくれるありがたい「体感センサー」のひとつであると考えてほしいのです。ですから、足回り強化は慎重に、何度も言いますが、それがアドバイスです。

特に新車でも中古車でも、最初から装着された車を購入されてしまう方はトラブルが多いのです。では、どんなトラブルかといえば、キャブコンは雑誌やブログで読んだけど、乗ったら意外に安定しているね、「高速で結構スピード出せるじゃん」といった錯覚や勘違いをされてしまうことです。トラブルというより、それで横転事故が逆に起きやすいということです。

プロのオークションには、きれいな車だけでなく、事故車も出品されてきます。横転事故が起きたものであろう車も出品されてきます。事故車には直してから出品する場合と、事故が起きたままの状態でボディーが割れてボロボロになったまま出品する方法があります。後者を事故現状車と言います。こういった事故車現状車を当店はいつも分析するようにしています、すると、足回りを強化されたお車、スピードが出せるベース車両がほとんどだからです。ベンツやボルボは事故車を常に分析してきました。当店もオークション会場に事故車現状車が出品されれば、必ず足回りなどの状況、車種、状況をデータベースに記録していますが、圧倒的に強化車両が多いのです。

事故はせっかくのキャンピングライフをなにもかも台無しにしてしまいます。ですから、サスの強化より、タイヤをマメに、そして良いものに交換する、ハブボルトをもったいないが交換する、その予算をもつことのほうがはるかに大切だと思います。

必要以上に気になるなら、また、お金があるなら、手を加える前に売却し、高速移動を主眼にしたコースター系や輸入車に乗り換えることも一つの選択肢ではないでしょうか。またすでに強化したのであれば、初期の揺れはわからなくなりますから、よりスピードを出さないようにして、80キロを基準として走行車線をゆっくり走るように心がけることが大切です。足回りを固めたから、安心できると考えて、けっして巡航速度は上げないことです。

2018年 いろは坂でキャンピングカーが横転しましたが、速度の低い普通のカーブであっても横転事故が起きるほど、キャンピングカーは皆さんが思っている以上に横転しやすいのです。

   
  キャンピングカー 横転 事故


足回り強化 補強は

メリットとデメリットが


また雪国の経験豊富なお店では、必要以上の足まわりの強化は、雪道や凍結時には逆効果であるという判断で装着を勧めていません。理由は、足回りの粘りや柔軟性がスタッドレスタイヤにはとても大切であるいう判断からです。ですからどうしてもサスを補強する場合は、少なくても夏と冬で強化の調整が可能なものを選ぶのが鉄則です、が、それも現実は装着したら切り替えをほとんど行わない、行えないでしょう、下にもぐるわけですからね。それが現実です。またそのスイッチ部分(ギミック)が腐食による傷みが問題をひき起こすことも多々あります。雪害などで腐食して油漏れを起こすからです。

また、サスを強化して高速が気持ちよく走れるとするなら、実は今度はブレーキの強化も同時に必要になってくることをほとんどの方が忘れています。また厳密にはブレーキライン、ホースや各種のボルトも強化すべき、それが本来の自動車構造なのです。もっと言えば、バーを入れる部分は、本来はシャーシ補強もしなければなりません。また何万台も製作してはじめてリコールの対応ができるのが自動車部品です。アフターパーツを主要構造に取り付けることは家族の命を大切になさる場合は、慎重にされてほしいのです。

  最大安定傾斜角度

本来、横風を受けたときの走行安定性は、サス強化より大切なものがあります。あくまでもトレッド幅(左右のタイヤ接地面の中心間の距離)、ボディー形状が大きく影響を及ぼすのです。この車両構造の基本を間違えないでいただきたいのです。

最近はバーストだけなく、ハブボルトが折れる事案も非常に増えています。巡行速度が上がることは、横転だけでなくさまざまな事故のリスクが高まっていくのです。また最大安定傾斜角度を気にされますが、それだけを気にして購入すると後悔するケースも多々あります。最大安定傾斜角度はあくまでも静止時のデーターであり、走行時の安定性の影響はボディー構造(風を受け流せるか)の方がはるかに大きく影響するからです。それが最大安定傾斜角度を気にしてキャブコンを買ったが失敗したという方々のブログです。

最大安定傾斜角度を間違うな 詳しくこちらで解説しておきました


 最大安定傾斜角度はあくまでも静止時


横転防止、真の安定走行には足回りの強化は、ほとんど関係ないと申しておきましょう。安定性は、あくまでも重心高、トレッドの幅、横風対策がなされたボディー形状だからです。特に一番強く影響を受けるのはボディー構造です。足回りの強化、サスペンション強化は、初期段階で車体がふらつかないようになるだけのことなのです。横転を防ぐ効果や横風に対する走行安定性は効果はないとは言いませんが、少ないのです。

ゆえに、キャンピングカーのシャーシー性能とは比べもにならない、強靭な足回り、骨太の骨格である大型トラックでも、強風下では簡単に横転するのです。まともに風をうけるからです。

https://www.naltec.go.jp/ 
最大安定傾斜角度計算式 計算式引用

  最大安定傾斜角度 キャンピングカー
最大安定傾斜角度の計算式の一部をご覧になれば、サスペンションの固さの影響は計算にはいっさい反映されません。無論、動体状態での最大安定傾斜角度は、リーフの位置や反動による転倒の場合、サスの固さがまったく関係ないわけではありません。しかし、固めることで徐々に傾いていくのではなく、最初にも述べましたが、一気にひっくり返るという「特異な現象」に車体は向き合うことになるのです。それがイロハ坂や高速道路で起きる横転事故です。

サスペンションを固めることで車が安定したように、一時的に思われますが、安定はあくまでも「最大安定傾斜角度」です、しかしそれもまた誤解が生まれるのですが、最大安定傾斜角度はあくまでも静止時のもので、実走行では最大安定傾斜角度もそれほど関係なくなります。それよりもボディー形状、トレッド幅の方が大きく関係性を持ってきます。ですからとても厄介なのです。最大安定傾斜角度だけを考慮してキャブコンを購入したが、結局走ったら揺れて怖かったというブログがあるのはそういった理由です。

最大安定傾斜角度を勘違いするなで詳しく解説しています

サスペンションを強化することは、車が走行時に、揺れにくくなるというだけのことなのです。また揺れはわからないと困ることが起きるということです。こういった初歩的な間違いが起きてしまい、巡航速度が高まり、危険性が大幅に増えることになる、これがサスを固める怖さなのです。


 不安定の原因は、実は横風


足回りを固めると、安定した自然環境で、ひたすら一直線の道路を走る時は、非常に良い車になった錯覚をするのですが、急なレーンチェンジ、急ブレーキ時、トンネルを出た瞬間の突発的な強風、橋脚走行時など、許容範囲を超えた大きなボディー変動がひとたび起きると、所詮、その車が持つ基本性能、つまり横転に対する安定性能が変わらないままで、足回りを固めることが、諸刃の剣である、そういった怖さがあるということです。また、錯覚により巡航速度があがることで、より緊急時の対応が難しくなる危険をはらむということです。理解していただいたでしょうか。

こういったことの単純な誤解は、実は4WDでも起きています。4WDを過信して安全と思い込んでしまうことによる事故です。駆動がかかっているときは、たしかに4WDは良いのです。しかし、ブレーキ性能にまったく差はありません。とくに下りの坂道でのブレーキは、車重が重くなり、より止まりにくい状況が生まれ、2WDより事故が起きやすい側面があるのです。

ですから、そういった単純な誤解をなくし、足まわりを固めるより、天井部分の収納BOX部分には荷物は極力積まない、極力無駄な荷物は積まない、荷物は左右のバランスをよく考えて積み込む、後から屋根上には重い装備を搭載しない、できればサイドオーニングはつけないほうが理想です。そういったことが、意外にサスを固めるより効果が大きいと申しておきましょう。

 安定とは ワイドトレッド 低重心化だが、


  サスペンションを強化するな 

          
本来、自動車の安定とは、同じ車重、重心高だとすれば、車両を安定させるには、上記の図のようにワイドトレッドにすることなのです。外車は壊れやすい、メンテナンスが大変な面はあります、しかし、このワイドトレッドが輸入車のキャンピングカーが、国産のキャブコンでは得られない安定走行の理由なのです。またカムロードではなく、ハイエースのワイドトレッドにするだけでも走行性能は大きく変わります。

サスペンションを強化するな

もう一つの安定は、同じ形、車重であれば、重い荷物は極力低い位置に取り付ける、左右そして前後のバランスをとる、これが車両の安定を少しでも高めることにつながります。前述のワイドトレッドを後からすることは不可能に近いことです。しかし低重心化はオーナーの工夫でいろいろとできることです。例えば、外部のスカート下の収納部分にチェーンなど、できる限り車内の重い荷物を積むようにすること、車内の天井部分に積む荷物を少しでも少なくし、できる限りシャーシー下に重心が来るように荷物を積むだけで走行はずいぶん変わります。欧米のキャンピングカーが高速の安定が良いのは、シャーシの下に給水タンクや排水タンク、バッテリーシステムなどを積むように工夫がされているからです。日本のキャンピングカーは低重心化をうたっていても、現実にはほとんど差異はありません。

足回りの強化は、ふらつきを低減させるだけで、車両の「安定性能」には関係ないということが理解していただけると思います。また、ちょっとした工夫や使い方で安定性能をユーザー自身が変えることもできるのです。


   キャンピングカー 低重心化

   キャンピングカー 低重心化   



 現代のキャンパーの問題点 


ここまで、最大安定傾斜角度の理屈、理論が理解できますと、皆さんも現代のキャンピングカーが安全から乖離してしまう大きな理由がわかることだと思います。ズバリ、エアコンの室外機なのです。本来は重たい設備はシャーシーより下に設置したいのです。事実当初は、メーカーはシャーシー下に設置していました。しかし、地表の輻射熱、反射熱で、冷えない、壊れる、また飛び石により破壊する、錆や腐食で取り付け部が腐り、落下事故が懸念される、そういった理由から現在ではほとんどがシャーシ上に設置されています。

 80キロを基準にすること


毎年、高速道路おいて事故渋滞が起きます。その原因がキャンピングカーの横転であると、ネットのニュースで写真が掲載されます。ナンバーが隠されることもなく、プライバシーが無視され被害者が道路上で横たわる写真までが掲載される時代です。一般のお車以上にフェラーリやキャンピングカーの事故は、興味本位でさらされる環境なのです。事故は起こされないようにしてください。

キャンピングカーはゆっくりしかいけないと嘆くのではなく、キャンピングカーはゆっくり慌てずに行ける特権(装備)を持った車なのです。走行性能のポテンシャルは完全に低いのです。高める必要はありません、停車してからポテンシャルを持っている車なのです。走行車線をゆっくり走ればよいと思います。ふらつけば、車速を落とす、そういった習慣こそが大切な乗り物なのです。


 最大安定傾斜角度より、ボディー構造が大切


安定した走行を求めて足回りを固めるのですが、重心高も大切なのですが、もっと大切なことは、横風を受けた時のダメージが小さい車を購入することです。

立体的な風の影響を受ける面積、見附面積はさまざまな車種ですべて違います。そのうえで天井部分を「R加工」してある車種、そうでない「角加工」の車種、天井エアコン装備の車種ではまったく揺れは違うのです。最大安定傾斜角度はあくまでも停車時の数値で、実走行では、ボディー形状が一番大きな影響を受けます。これが最大安定傾斜角度が優れた車を購入したが失敗したということです。


  最大安定傾斜角度 風見附面積




例えば、宅配便のトラック、引っ越し業界のトラックは、ほぼ同じダイナ、デュトロ、エルフのトラックをベースにアルミボディーをシャーシに架装して営業運転をしています。多くの方はキャンピングカーを誤解されていますが、同じように単にトラックの上に箱を乗せてあるだけです。シャーシー下をFRPで偽装架装してありますから、多くの方が重心高が低い車と勘違いされてしまうのです。下の図のトラックと同じ構造なのです。


  キャンパーハウス
      


下記の写真のようにアンダーを架装してあるので、多くの方が重心高が低いと勘違いされてしまうのでしょうが、ほとんど上記のトラックと同じ構造なのです。

      


1.2トンから1.5トン積みのトラックに、ほぼ80%から90%の積載量を載せた計算になっています。ですからキャンピングカーは、ほぼフル積載の状態なのです。だから揺れることを「良し」と考えていただきたいのです。フル積載で走っている感覚(まわりの影響)を決して消さないほうが良いということです。

        最大安定傾斜角度
https://www.naltec.go.jp/ 
最大安定傾斜角度計算式 計算式引用

ここで、読み終えると、今度はカムロードではなく、単純にエルフやキャンターをベースにしたダブルタイヤのキャンピングカーにすれば、単純に解決するであろうという話になります。しかし、安定性はトレッドに大きな変化がない限り、劇的な変化はないのです。バースト時の安心には当然ダブルは有利にはなります。しかし、内輪の空気圧チェックを怠りやすい、内輪の釘、傷チェックの難しさ、それによる内輪独特のバースト。またダブルになることでリーフの取り付け位置がより内心になることで独特の揺れ、つきあげを生じる、そこもまたダブルタイヤの難しい問題なのです。だから、初めに紹介した、動画のようにダブルタイヤの大型トラックでも強風下では簡単にという表現はいけませんが、横転するのです。実は、現在、世界の大型輸送車両はシングルタイヤの方向性を模索しています。燃費性能も含めてこういった理由なのです。

また真に、安定性能の良い車を作るには、シャーシ下に様々なものを配置設定しやすい、シングルタイヤのほうが、輸送車両でも、キャンピングカーでも向いています。だからこそ、輸入車はシングルタイヤをベースに選ぶのです。言葉は悪いですが、素人をだますにはダブルタイヤを単純に採用すればよいだけなのです。今は生産停止になったボンゴが最終型がシングルになった理由も、一概に悪いことばかりではないのです。

全国を旅するキャンピングカー、トヨタ自動車の拠点数といすゞや三菱ふそうの拠点数、乗車時のエンジン振動や騒音、燃費性能、修理性、カスタマーサービス、様々なことを考えてビルダーはカムロードに軸足をしっかり置いてきました。エルフやキャンターのよさはあるが、何かを得れば何かを失う、キャンピングカーはとにかく難しいのです。

しかし、そんなカムロードもダブルタイヤだけになってしまいました。またいすゞのエルフはキャンピングカー需要を考慮せず、燃料タンクの位置を変更します。ゆえにバンテックもエルフをラインナップから消したのです。車両メーカーはキャンピングカーのことをまったくと言ったらいけませんが、考えていないといって過言ではないのです。



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我々は全国対応で買取を行っていますが、80キロで走っても100キロで走っても面白いものでそんなに到着時間は変わりません。車体がふらつくことを嫌わず、ふらつくことでゆっくり行け、減速しろと教えてくれることも、一つの安全装置だと思えばよいと思います。固めることで、相反する問題がさまざま起きてくることをけっして忘れないようにしてください。

車体の安定性(最大安定傾斜角度)は、重心高が低くなること、前後、また左右のバランスが取れること、しかしこれも静止時のことが大きいのです。動体の安定性は風の抵抗を受ける見附面積、車体形状の方が重心高や最大安定傾斜角度より、影響を大きく受けます。ですからバンクヘッドがなく、全高が低いほうが絶対的に安定します。そういった車種を購入時に選ぶことも大切です。

例えば、ハイエースワイドボディーのキャブコンもワイドトレッドのために安定性能につながります。ファーストカスタムが製作したバンテックのNV350ベース、アストラーレは思い切ってバンクヘッドを無くしています。こういったことも形状的に大きく安定性につながっていくのです。

こういった基本安定性能がもともと高い車両と基本安定性能が低い車で、同じ走行感覚を、足回りを固めることで得ようとすることが、非常に危険であるということです。このような基本性能を高めるためには、見切りが必要になってくるからです。中古車市場においてバンクがないことで低い価値に見られてしまう傾向がありますが、それを知ったうえで勇気を持って「安定性」を優先しているのです。これが「真の車両安定」です。また最大安定傾斜角度は、実際の走行時の左右バランスの方が重要になります。 

ここで詳しく解説しておきました

くどいようですが、足まわりを固めることは、「ふらつかないという安定」をしただけなのです。くれぐれも車両の構造基本を間違わないようにしてください。足回り強化の資金で、ハブボルトを交換したり、タイヤを剛性の高いものに変える、また3年ごとにタイヤ交換することのほうがはるかに大切だと思います。

大手キャンピングカー中古車店のベテラン店長、製造メーカーのベテラン担当者、さまざまな車種を扱う販売店のベテラン店長は、この長文の記述とまったく同じアドバイスをしてくれるはずでしょう。高度な知識を持つ良い担当者、キャンピングカーの基本構造に対する知識の踏み絵にもなる、それが足回り強化の実務理論なのです。

無論、利益が上がりお客様の命を何とも思わない会社は、これからも足回りの強化を単純に行うことでしょう。キャンピングカーを購入されるとき、「よい担当者」かどうか、選ぶ方法をアドバイスいたしましょう。

乗用車でタイヤをインチアップ、つまり太いタイヤにすると、グリップが良くなり車両は安定しますか? そう聞かれてください。「はい」とだけ答える担当者は、自動車構造の知識をまったく持ち合わせてはいない、ド素人、そう考えてください。

タイヤを太くすれば、雨の日には、逆に、単位面積当たりの荷重が減り、滑りやすくなる場合もあります。そうアドバイスできる人間から車は購入すべきです。多くの方は、タイヤをタイヤショップで太くして安全になったと思われていますが、雨の日や雪の日はとても危険になることを知らずに装着しています。ゆえにポルシェやフェラーリは、タイヤやサスを純正からわずかに変えるだけでも保障継承を行いません、それほどタイヤや足回りは重要視されるのです。


大切な家族を乗せている車ですから、ふらついたら速度を落とす、まず走行車線をゆっくり走る、キャンピングカーはそういった車なのです。

追い越し車線を100キロ越えで前走の乗用車をあおるキャンピングカーをよく見ますが、横転すれば同情より、SNSで興味本位な掲載がされてしまうことにもなりかねません。事実されています。キャンピングカーは80キロで走行車線をゆったり走るほうが、かっこよく、素敵に見える大人の乗り物だからです。そういった車が増えることが、延いては、道の駅やSAでの邪魔者扱いが減るような気がしてなりません。

2023年、油圧サスペンションのカヤバが、油圧でキャビンが上下するキャンピングカー、そしてキャンピングカー用の揺れを自動制御するサスペンションをテスト中ですが、これらが実売されたら、キャンピングカーの安定性、足回りの考え方が根本から変わると思います。

またクロスウインドウアシストといい、ベンツやワーゲン、2023年以降大量に日本市場に導入されるフィアットにも取り付けられている横風安全装置ですが、これからカムロードやエルフに取り付けられるようになれば、このページは消え去ると思います。

最初に紹介した方のブログのように、標準から固めても、また別の強化をしたくなる。キャンピングカーにとって足回り強化は、どこまでいってもきりがない世界になってしまうのでしょうか。


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キャンピングカーライターさんへお願い

昨今、キャンピングライターさんがばれないと思われるのでしょうか、著作権侵害、つまりパクリをおこなわれます。大変残念ですが、個人、法人、二名を刑事告訴させて頂き、書類送検をさせて頂きました。

さまざまな記事は私たちの経験から書かせていただいておるもので、警察対応では、ばれないと思った、そう言われます。無断転載、無断引用は重たい犯罪行為です。絶対にお止めください。

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参考記事
最大安定傾斜角度を間違うな

キャンピングカーを勘違いするな


キャンピングカー タイヤバースト

ハブボルト交換

最大安定傾斜角度とは
自動車を斜めに傾けた際に、反対側の車輪がすべて離れた瞬間に表れる接地面と水平面の角度のことを、最大安定傾斜角度という。保安基準が設けられており、乗用車においては35度以下に定められている。

シャシ (Chassis) とは
自動車の車体(ボディー)を除くすべての機構、または 車の足回り機構 を本来は指す。またシャーシ、シャシー、シャーシーとも表記されることから、文中内はあえて統一使用させていません


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